2010/03/07 17:08


「なあウェイン? さっきそこでティサと何か話していたよな?」
「何だか前よりも親しげに見えたぜ。もしかして旅先で何かあったか?」
「それとも惚れちまったか?」
「そうだよな~。ウェインも一応男だもんな」

フェイリアの件で落ち込んでいた
ティサを励ましていたウェインを茶化すライトリック。
一時的に離脱していたライトリックだからこそ
ウェインの変化を客観的に、確実に捉えることが出来たわけですね。

「手を打つなら早い方がいいぞ~。
 さもないと他の男に持っていかれちまうぜ」
そして、何故だかデュマが持っていく事
前提で話を進めるライトリック。

「さあどうするウェインさんよ? 隊長であるデュマから取り戻す事が出来るか?」

「もういい。一人で勝手に喋ってろ」
素っ気無く一蹴するウェインなのでした。

と、けたたましく鳴る警報。
どうやら、何がしかのモンスターが船に接近している模様です。
ギルバザック軍港の帝国軍が差し向けたと見るティサ。

アビスドラゴン。
紫色の巨体を持つ、龍でした。

ディテクトスフィアは
"アビス生命体"であると示しました。
一体何なのでしょうか?

セレスティアルアビスで単体ダメージを毎ターン与えてくる上
龍の髭で全体のHPを吸収するという鬼畜な輩です。
かなりの強敵でしたがなんとか倒す事が出来ました。
レアアイテムなんかも使ってしまい
払った犠牲が大きすぎますが
店とかもないし下手をすれば
詰みポイントっぽいので仕方が無いですね……。
アビリティも習得しきっていないような状態だったので
防御を固めてセファンに補助させまくり
その後一気に押し切るといった戦法で行きました。

アビスドラゴンとの戦いを見ていたルアン。宙に浮いています。
「だがギルバザック軍港を破壊したくらいで
 いい気にならないで欲しいものだ」
リヴァイバーが大きな脅威と見ていた
ギルバザック軍港を、「破壊したくらいで」
などと言ってのけるルアン……。
帝国には、更なる手があるとでもいうのでしょうか

「今のアビスドラゴンはほんの挨拶代わりに過ぎん」
ほんの挨拶程度で二回程運命が潰えましたが。

「貴様らはやがて思い知るだろう…」

「私と貴様らとの間の、決定的な力の差を…!」

悪魔が住まうという、未確認の異世界アビスの住人……
先ほど戦ったドラゴンは、ギルバザック軍港の連中が差し向けた
腹いせなどという半端なものではないようです。
何故、その様なものが我々を襲ったのか?とウェイン達は思案しますが……

またしても警報。今日は警報の日ですか?

今度は出力ダウンの警報です。
先の激戦で何らかが破損してしまったのでしょうか?

ライトリックの見解では
飛行船はイバラードの力を動力とする訳ですが
しかしそのイバラードは個々違った特性を持ち
その個性に合った船体デザインをしなければ
イバラードは力を発揮せず、上手く空を飛べない……。

要は帝国の技術力をもってしても
ロアノークの職人芸の域には到達することは出来なかったと。

「つまりだ、所詮まがい物はまがい物って事だよ」
「むしろここまで飛べたのを誉めてやらないとな」

ギルバザック軍港からフィーリに行くには
北西に飛ぶのが最短ルートなので
ライトリックはその航路を採っていた訳ですが
このままだと大陸まで行くことは叶わず
イサリル領の何処かしかで降ろされるそうです。

どうにかイサリルの首都ミンスミート付近に着陸する事はできました。
海上や着陸態勢をとる前に限界を迎えて不時着なんて最悪ですからね。
セファンが在籍するリヴァイバー支部のある場所ですね。
取り敢えずは支部からデュマに連絡を入れる事に。

「ねえ?もう本部の依頼は終わったの?」
支部の入り口で出くわした少女。
セファンの同僚か何かでしょうか。

「いや…。ちょっと色々あってここまで来たんだよ。だからまだ…」

「とか何とか言って、クビになったんじゃねえのか?」
格闘家風の少年が割って入ります。
「ああ、役立たずだからな!」
戦士の少年も続きます。
「ここで役に立たない奴が本部でなんか役に立つわけ無いんだよ!」
魔術師の少年も攻撃。

セファンが居なければ
アビスドラゴンは倒せなかったでしょう。
とは言え、セファンが自身の実力を過小評価するのは
こいつらが原因なのでしょうか?
逆にセファンの態度がこれらを
驕り高ぶらせたのかもしれませんが。


「あなたたちは黙ってなさい!」
「いいのよ、気にしないで」

「う、うん…」

この少女はセファンの幼馴染で名をミリーというらしいです。

「で?後ろの極めて印象の悪いオマケの三人は?」

それぞれリなんとか、リなんとか、ラなんとかとかいう
名前があるらしいですが
どうでもいいですね。

実力トップクラス(笑)で
ホープ(爆)だそうです。


「セファンを目の前に、よくそんな事が言えるな」
サリザ最強の男・マクマードの眼力は強者を的確に見抜くのです。

「別に、いいんです」
「実際…三人は僕よりもずっと実力があるし、
僕なんか少しも秀でる所が無くて…」
「だから三人の言ってる事は間違いじゃないです…」


「セファン。どうして反論しないの?」
「彼らの言動はうぬぼれ以外の何物でもないわ。
 そんなものを受け入れる必要なんて無いのよ」

「いいんです。いつもの事で慣れてますから…」


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デュマと連絡を取る一行。取り敢えず作戦は全て成功した事を報告します。
ライトリックの生還に、デュマも胸を撫で下ろした様子。
信頼できる情報の中で、イサリルにオーパーツがあるなどといった話は無いそうです。
一度実物を詳しく分析したいということなので
つまりようやくフィーリに帰還することになりますが
しかしその前に、イサリルでやって欲しい事があるそうです。
フィーリの帰りがけにロアノークへ立ち寄り二つの用事を済ませてほしいと。
一つはサファイアと病を患っている彼女の叔母の様子を見てくること
もう一つは飛行船技師に協力を要請すること
とうとう飛行船導入に踏み出すのですね!

イシュタリアに進攻するには、飛行船が最も効果的……
帝都に攻め込む時は迫っています。

とはいえ、進攻には幾つもの下準備を要し飛行船の手配もその一環にすぎず
今から肩を張る必要はないとデュマ。

飛行船の具体的な発注内容は
ある程度の頑丈さと収容人数を確保した大きさの飛行船……
さながら飛行戦艦ともいえるようなものです。
ロアノークの職人がこの物騒な依頼を受注してくれるかは定かでありませんが
しかし帝国を相手にする以上は、この条件は何としても譲れない。

ロアノークでは、イバラードが不足しているそうです。
それを理由に断られた場合
イバラードの調達もしないといけない訳ですね。
イバラードの調達に関しては追々として
当座はサファイアの様子を見て
飛行技師に協力を要請
その二つをこなせばよいそうです。

さっそくロアノークに向かおうとしますが
リモージュの塔からギルバザック軍港と
ハードな任務続きだったから、疲れている事だろうと
デュマさんのお心遣いが発動し、今日はミンスミートで羽を伸ばすことに。

「済まないな。本当は一刻も早くオーパーツの分析に入りたいんだろう?」

「構わないさ。今日一日だけと短いが、ゆっくりと休暇を楽しんでくれ」
「それでは、次はフィーリで会おう」

ウィズは早速、宿屋で寝転ぶそうです。
マクマードやライトリックもそれに続き、セファンはミリーに会いに……
ウェインも宿屋へ行こうとしますが
ティサがそれを引き止めます。

「おい、俺はお前のままごとに付き合ってる暇は無いんだぞ」

「暇が無い? だって宿屋に行っても、
どうせ独りで考え事してるんでしょう?」
「たまには外でも散歩しようとか思わないの?」

根詰めるウェインを気遣うティサ。

「そんなのは性に合わないんだ」

「性に合わない…か…」

強硬手段に打って出るティサ。
「デートでもしてみる?」

ウェインさんとティサさんの
ラブラブデートがはじまりましたよ。

「…俺の台詞は?」
存在していたものの、本当に存在していただけのミンスミート支部隊長。

「…無しか…」
お疲れ様です。


「半年前、ウェインがフィーリに来た時はね、
 すごく怖い人が入ってきたなって思ったのよ」
まるでキレたナイフでしたね。

「今は違うとでも言うのか?」

「ええ…。だんだんと見ているうちに分かったの」
「怖そうに見えるけれど、決して怖い人じゃない。
 何か違うものがあなたを取り巻いている…」

「…何だって言うんだ…?」

「悲しさ、寂しさ、そして憎しみ…」
「本当は優しい人なのに、そういったものがいつしかあなたを怖い人に見せてしまっていた…」
「ねえウェイン。最後に笑ったのはいつの事なの?」
「最後に笑顔を見せた相手は誰?」

「…さあな…。ご想像にお任せしよう。」

「…大切な人はいるの?」
「その人…今も笑っているの?」

「…どうなんだろうな…」

臨海公園で、二人は老婆に声を掛けられます。
「おや、そこのお二人さん。お似合いだねぇ」

老婆に、何をしているのかとティサは問います。
手製のアクセサリを販売しているそうです。
そしてマッポさんが来たら一目散に逃げていくんですね。

「わあ…。どれも素敵じゃないですか…」

老練の技術が生み出したアクセサリは
ティサの心をグッと掴んで離しませんね。

「確かに…どれも見事な出来栄えだ。
ともすれば店に並んでいるのよりも良いかもしれない…」

ウェインも認める確かな技術力。
良く解りませんがウェインは以外と
そういった方面のセンスが良さそうな気がします。


「もし気に入ったのがあったら言っておくれ。特別に安くしておくよ」
誉められるのに弱いとかなんとか言って
本当は誰に対してもその価格で売っているんでしょう!?
騙されませんよ。

「ああ、本当だよ。沢山誉めてもらっちゃったし、
お二人さん本当にお似合いだものね…」

「やだ…。お婆さんったら…。別に私たちそういう
関係じゃないんですよ」
否定しながらも満更ではない様子のティサ。

それにしてもこの世界では
"そういう関係"を否定するのが流行ってますね。


二人で一緒に、どれを買うか決めます。
「ねえ、ウェインはどれがいいと思う?」

「…分かったよ…。選べばいいんだろう?」と
ウェインが指差したのは、青い花のブローチでした。


「綺麗なブローチね…」

「ああ…。きっとファーラルの花もこんな風に綺麗なんだろうな…」

「ねえ、このブローチ私にプレゼントしてくれる?」

「仕方ないな…」

二人は海を見渡せる展望台へ移動し
会話を続けます。

部屋に閉じこもっていてばかりではなく
たまには外に出ると
今まで見えなかったものが見え、笑顔になれる。
そういった事も大事だとウェインに訴えかけるティサでしたが
笑顔の安売りはしないと一蹴されてしまいます。

「それよりも、お前こそ無理して笑うことなんか
無いだろう?」

先ほどまで、フェイリアの事で悲しんでいたティサ……
しかし今、彼女は笑顔でいる。
何故笑っていられるのか?

「悲しいなら悲しい顔を、腹立たしいなら怒りに満ちた
顔を浮かべたらどうなんだ?」

「フェイリアさんが笑顔を取り戻してくれるために、
私たちが笑顔でいなければいけないのよ…。」

一時は仲間となったフェイリアと敵対してしまった。
きっとフェイリアは安らぎの場を
何らかの理由で失い、故にデモンズゲートに入ってまで
その場所を取り戻そうと必死でいる
だからこそ、いつでも
仲間として迎え入れられる様、笑っていなければならない……。

笑顔を取り戻してもらいたいという理由だけで
そこまで出来るものなのかと問うウェイン。

「それはウェインだって同じじゃないかしら?」

「ああ。フェイリア自身にもそう言われたな」
「まあ、お前の悲しむ顔が見たくなかったのは、
 百歩譲って事実だと言っておくか…」
「ついでに、悲しみを押し込めて無理矢理浮かべた
 笑顔も見たくないとも言っておく…」
「とにかく、無理はするな…」

「ありがとう。私は本当に大丈夫だから」


彼にとって、ティサがこうした状況で
笑顔でいるのは不自然であり
悲しむ顔が見たくないのと同時に
悲しみを押し殺したように見える
笑顔も辛いもののようです。


ぼつぼつ帰る頃合と見た二人は宿へ戻る事にします。

「ウェイン…。いつか気付いてくれるよね…?」
「あなた自身の心で感じ取って…。」
「悲しいのは、あなた一人じゃないのよ…」

2010/03/12 10:52

シェランの大森林とやらには
ドリアードなるものがいて悪戯がお好きってね!
身動きだの意思疎通だのを求めた結果
生命力を昇華させて発現した存在らしく
個にして全、全にして個といった感じで
森林全体の生命力を共有しているそうです。

そういえばなんだかウィルミントンで
起こしたイベントの続きがミンスミートで発生しました。
リチャードの依頼を受けて、ミナの様子を窺いに
彼女の家へ向かうと、ミナの父親は大激怒していました。
「リチャードがミナに言い寄ったせいで
 ミナが家出してリチャードマジ蛆虫!」
とか理不尽な爆発してます。

母親によるとミナは 「お父さんにはもううんざり」
なんていう書置きを残して出て行ったそうです。
父親はリチャードを、娘に集る悪い蟲と捉え
彼に対する罵詈雑言を
ミナに聞かせまくったそうなので
悪因悪果といったところでしょうか。

こんな事をリチャードに打ち明けても
リチャードの不安が加速するだけな上
旅先でミナの行方を捜す事になりました。
っていうかそもそも
リチャードの依頼は"ミナの安否の確認"なので
直接彼女の元気な事を確かめなければ
遂行したといえませんしね。

ロアノークに到着。
早速サファイアを訪ねます。
叔母さんも自力で歩けるようになりました。
とりあえず今までに起きた事を
サファイアに説明する役目を
ティサに任せ、飛行船技師と話をつけることに。
叔母さんと親しい人が
丁度飛行船技師らしいのでその人を頼る事に。

ティサに「いってらっしゃい」
なんて言われてしまったものだから
道中でウェインがヒューヒューされます。

という訳で、飛行船技師のデュースのもとへ。
なんだか決着が付かない感じの名前ですね。
丁度良いことに飛行船を対帝国用兵器として
リヴァイバーに提供しようなんていう
話が持ち上がっていたそうです。
職人気質の古参連中なんかは
なかなか腰が重かったりしたそうですが
サファイアの叔母が推薦人として名乗りを上げているので
まあなんとかなるんじゃないでしょうか。
とりあえずイバラードの調達ができるまで
骨格を作っておいてくれるそうです。

ロアノークでの用事は済ませ、さあフィーリへと思いきや
なんとルアンにティサが連れ去られてしまいました。
それを聞き、ウェインは茫然自失。
過去に守れなかった人の事を、再び
今度はより鮮明に思い出します。

「そんな…!王国魔術師団が全滅…!」

「ウェイン…今までありがとう…」
「ごめんね…。
 私もう何処にもいられないの…」

「ちくしょう!
 血が止まらない!」

「さようなら…ウェイン…」

「俺は…守れなかった…
 俺のせいで死んだんだ…!」
「フォルナァァァァァァァッ!!!!」

「いやだ…! もう失いたくない…!」
「決着を付けるのは…死ぬのはあいつらだけで
 十分なんだ…!」
「それ以外の誰も傷つけてはいけないんだ!」
「後々どうなろうとも、ティサだけは何としても
 俺の手で守る!」

ライトリックの呼びかけで、ウェインが我に返り
サファイアが詳細な状況を説明します。
音も無く現れたルアンが瞬く間に
ティサを連れさってしまったそうです。

「リヴァイバーの諸君。別にギルバザック軍港のお礼と言う
 訳でもないが、オーパーツを貰い受けよう」
「場所は古城ザルツブルクの最上階。来ない場合は
 親愛なる仲間が最悪の形で死ぬ事になる…」
ルアンはティサを人質にオーパーツを全て
横取りする腹積もりのようです。

オーパーツを扱う事になる以上
デュマにその旨を報告しなくてはならない。
ウェインはこんな時だからこそ
冷静に状況を判断します。
「そしてそれ以上に、こういう時にこそデュマは
 本当に頼りになる男だからな…!」
確固たる実力に裏打ちされた
信頼関係は、帝国にはない彼らの強さですね。

かつてザルツブルク戦役の元凶だった
ザルツブルク伯爵はアビスと接触、その邪悪な力を得ました。
未だ数々の亡霊やアビスの住人が
その名残として徘徊している古城ザルツブルク……。
その上、カラクリ城としても悪名高い難所です。
ルアンはそれを知っての上で
交換場所をその最上階に指定しました。

アーノルド、エスドリス、そしてフェイリア……。
デモンスゲートの面々と渡り合ってきた
ウェイン達ですが、しかしリーダーである
ルアンの力はそれらを遥かに凌駕して
リアルに於いて反映実現されるのは間違いないでしょう。
勝てる見込みは薄いですが、
俺はやらなければ鳴らないんだ!できるできないの問題じゃない!

秘策として、ミンスミート支部秘蔵の
"聖杯"を受け取ります。
クレリック専用の装備品で、
神聖な力が込められていて、掲げるだけで
敵にダメージを与えるというスグレモノです。
亡霊だのアビスの住人だのを
相手にするにはもってこいですね。

ルアンの打倒はともかくとして
ティサを含めた全員が無事帰還する事。
それを絶対条件とした
臨時の奪還任務が発動しました。

ティサへの思いと、ルアンへの憎悪を胸に
ウェインは戦地・ザルツブルクへ赴きます。

そして、状況を整理するデュマは
何やら不可解な点に気が付きます。
ウェイン達が、まったく察知出来ないほどに
気配を消す事が出来るのなら
わざわざティサを拉致せずとも
ウェインを襲ってしまえば手早く
オーパーツを奪えたことでしょう。
それどころか、奇襲にうろたえた一行を
そのまま斃す事すらも可能だった筈です。
しかし、何故かルアンはティサを拉致しました。

「奴の本当の目的はオーパーツではないのか…?」
「それとも不安や焦燥に駆られるウェインたちを見て
 楽しんでいるとでもいうのか…?」

そして、今は亡きフォルナに語りかけるデュマ。
「二度と悲劇を繰り返さないため、二度と失わないため
 ウェインは必死に戦っているぞ…」
「だから願わくば…」
「…彼らを、守ってやってくれ…」


古城ザルツブルク攻略。
なんか突然目の前に現れる兵士像に触れると
前に戻される仕掛けがとても精神衛生に悪かったです。
装備変えて、セーブして、肉食って中断。

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